対外発表 The Resolution and Collection Corporation
ホームへメニューへ戻る


  1.  当社は破綻した住宅金融専門会社から甲社に対する債権を譲り受け、国民に二次負担をかけないという当社の基本的使命を踏まえ、公正で透明な手続きにより回収の極大化につとめてきました。
 当社が譲り受けた甲社に係る債権は、合計約1,100億円の巨額にのぼっており、当社は徹底した回収を図ろうとしてきたものです。

2. 本件の担保物件について(下図ご参照)
 大阪府堺市に所在する隣接土地2筆のうち1-1の土地(以下土地@という)には他の債権者である乙社及び丙社が第一順位で、また、当社はその後順位で根抵当権を有し、1ー2の土地(以下土地Aという)には当社が第一順位で根抵当権を有していました。
 甲社がホテル建設途上で工事中断したため、本件土地には建築骨材(以下構築物という)が林立し、一種の廃墟のような観を呈しており、地域住民にとって「醜いもの」と目に写っていたものであり、早期に新しい構想に基づく建物の建設が望まれていました。 また、本件土地はホテル建築という用途指定をしたうえで、大阪府が甲社に買戻特約付き(平成10年3月29日期限)で売却したものでした。しかし、もともと泉北地区という立地条件からするとホテルとしての利用に疑問が呈されていたこと、また、甲社の資力でそのままホテル建設を完成させることは不可能な状況にあることなどから、大阪府から買戻しを実行される虞のある土地であり、その売却は極めて難しい差し迫った状況にありました。

3. 回収取組の経緯
 このような状況のもと、平成9年6月頃から当社は、土地Aの根抵当権者として債権回収の極大化を図るため甲社をして土地@土地Aの一括・高額の売買を促進させること及びこの売買の大きな障害となっていた大阪府の買戻特約中の用途指定条件の変更方交渉の側面協力に取り組んでおりました。このことについては、乙・丙社ら他の債権者のご理解も得、むしろ当社の努力に期待を寄せていただいておりました。
 結果として、大阪府の条件変更の許可を得、両土地の一括売買にこぎつけることができました。

[本件当事者の概要及び本件担保物件の概要]
○債務者 … 甲社
○買受人 … 丁社
○土地@先順位担保権者 … 乙社・丙社
○土地@後順位担保権者 … 当社
○土地A先順位担保権者 … 当社


土地1-1(土地@)
・約4,725坪
・第一順位根抵当権:乙社、丙社
             (同順位)
 後順位根抵当権 :当社
土地1-2 (土地A)
・約450坪
・第一順位根抵当権 :当社