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事案の概要 |
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不祥事を起こした職員 |
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平成8年10月、株式会社住宅金融債権管理機構発足から平成15年6月まで福岡支店に勤務(担当職位は調査役を経て管理第一課長)、同年7月から大阪第三支店に管理第一課長として勤務していた職員。45歳。 |
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当該職員の福岡支店における担当職務 |
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旧住宅金融専門会社から譲り受けた債権のうち、5000万円以下の債権の管理回収を主に担当。 |
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不祥事の内容 |
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当該職員は、平成12年5月、当社貸付債権の担保物件の売買に際して、当社に秘匿したまま担保抹消に必要な書類を持ち出して担保解除を行い、その売買代金からの当社宛返済金2700万円を当社名義の領収書を偽造して受領し着服横領したものです。 当該職員は、その他にも、当社名義の領収書を偽造して、返済金を受領し着服した疑いがあり、現在のところ、判明している横領額は前述の2700万円を含め7件、合計約4100万円余りに上っています。更に、第三者に架空の話を持ちかけ、金員を詐取した疑いもあります(2件)ので、引き続き全容について厳正な調査をいたします。 |
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刑事告訴について |
4月6日、福岡県警察本部に担当役員が赴き、当該職員につき業務上横領罪、有印私文書偽造、同行使罪で告訴するべく、手続を開始いたしました。 当社は、今後、捜査当局の捜査にできる限りの協力を行っていきたいと考えております。 |
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当該職員に対する処分 |
当社は、4月7日付で、当該職員を懲戒解雇いたしました。 |
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原因究明と再発防止について |
本件犯行は、当該職員が自己の担当していた貸付先に対する債権回収の過程で発生したものです。当社は、債権回収を主たる業務とするため、印鑑・現金等の取扱い、重要書類の保管・管理については詳細なマニュアルを作成して全職員に対してこれに従った取扱いを徹底してまいりましたが、かかる事態が発生したことを誠に申し訳なく思います。 当社は、このような不祥事の再発防止策を検討するため副社長を委員長とする「業務刷新委員会」を本日設置しました。本委員会において、速やかに対策を策定し、このような不祥事が今後発生しないように努めたいと考えております。 |
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監督責任について |
本件の全容が明らかになった段階で、しかるべき処置を速やかに取りたいと考えております。 |