整理回収機構　＜対外発表＞

平成13年8月31日
株式会社整理回収機構

信託業務の基本方針

	1.	目的
		当社が今般金融庁から認可を受け開始する信託業務は、政府の「今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針」（以下「骨太の方針」という。）とそれに先立つ「緊急経済対策」に沿ったものであり、当社が信託機能をもつことによって、幅広く金融機関等の不良債権の引受けを行い、不良債権の最終処理の確実な実現に資することを目的とする。

	2.	信託業務遂行にあたっての基本的考え方
		当社の信託業務は「骨太の方針」等に則って付与されたものであり、同業務の遂行に当たっては、次の点に配慮するものとする。
		(1)	受託に当っては、委託者の要請に積極的に応えていくとともに、当社の公的な性格に鑑み信託法等の諸ルールを遵守して、常に公正かつ透明性のある業務遂行に努める。
		(2)	回収については、当社のこれまでの回収技法を活かしつつ、委託者のニーズを十分に踏まえ、受託者としての当社の信頼を損なわないように留意する。
		(3)	信託業務遂行に当っては、他の業務とは明確に区分して管理するとともに、委託者、受益者及び投資家等に対し、適切なディスクローズを行なうことで、その信頼性維持に努める。

	3.	受託対象資産の範囲及び受託信託の種類
		(1)	受託対象資産の範囲金融機関等の保有する金銭債権等
		(2)	受託信託の種類 ①金銭債権の信託、②金銭の信託、③金銭信託以外の金銭の信託、④有価証券信託、⑤土地及びその定着物の信託、⑥地上権の信託、⑦土地の賃借権の信託、⑧包括信託。

	4.	区分経理
		信託業務に係る経理は、当社のその他の勘定と区分して経理する。

	5.	信託業務における組織体制
		当社の信託業務は、社内に創設した信託業務部が担当する。

以　上