対外発表 The Resolution and Collection Corporation
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平成17年12月2日
株式会社整理回収機構

RCC証券化型信託第7号の実施について

 今般、証券化型信託第7号(RCCトラスト−Z)の実施計画が固まりましたのでお知らせ致します。


1. スキームの概要 《資料4-2
<スキームの主旨>
 民間資金を活用して、金融機関等の不良債権処理の促進、整理回収機構の保有債権の流動化(金融改革プログラム)、ならびに不良債権の証券化市場の拡大を図るもの。
<対象債権>

(1) 「RCC保有資産の流動化・証券化についての基本的な考え方」に基づき、RCC保有債権を、複数の投資家が参加し入札を実施。
入札の結果、落札した投資家≪リーマン・ブラザーズ≫がアレンジしたSPCにRCC保有債権を売却。
(2) 加えて、金融機関等の保有する債権をSPCで買取ることで、金融機関等の不良債権処理の促進を図る。
<証券化>

(3) RCCは、SPCが買取った債権を証券化することを目的として、信託機能の活用により、信託受託≪三菱UFJ信託銀行と共同受託≫し、受益権を優先部分と劣後部分に分割する。
(4) 優先受益権は、外部格付け≪S&P、 Moody’s≫により予備格付けを取得した上で、幅広い投資家層に販売する。
(5) 劣後受益権は、リーマン・ブラザーズが保有するが、RCCも一部保有する。
<回収>

(6) 債権の回収については、リーマン・ブラザーズとビジネスパートナーの関係にあるサービサー≪キャピタル・サーヴィシング債権回収≫に委託した上で、RCCのサービサー部門も回収を担当する。

2. RCCトラスト−Zの概要
優先受益権の発行予定総額300億円規模(AAA・Aaa〜BBB・Baa2)
信託受託 平成17年10月28日
優先受益権販売 平成18年2月下旬を予定
本件は、RCCトラストシリーズにおいて、最大の発行額となる予定。

3. RCCトラストシリーズの特徴
RCCトラストシリーズを、毎年度継続的に実施・発行・公表してきたことで、我が国の不良債権の証券化市場の拡大に寄与。
同シリーズ1〜6号の優先受益権の総発行額は676億円。
RCCトラストシリーズの発行条件・償還実績等は、ブル―ムバーグ端末にて開示。
以上


(ご参考)RCCトラストシリーズの実績

<証券化型信託第1号>
ゴールドマン・サックスグループ、三菱信託銀行との共同で、平成14年1月に受託。
受託債権元本 1,074億円。
S&Pの格付けを取得した優先受益証券96億円を、地銀・信金・損保等6先に平均10億円強で販売済み。

<証券化型信託第2号>
モルガン・スタンレーグループとの共同で、平成14年10月に受託。
受託債権元本 3,433億円。
S&P、Moody’sの格付けを取得した優先受益証券95億円を、地銀・信金・損保等7先に平均10億円強で販売済み。

<証券化型信託第3号>
リーマン・ブラザーズグループとの共同で、平成15年6月に受託。
受託債権元本 1,641億円。
S&P、Moody’s、Fitchの格付けを取得した優先受益証券100億円を、地銀・信金・生保・事業法人等16先に平均6億円強で販売済み。

<証券化型信託第4号>
オリックスグループ、野村證券との共同で、平成15年6月に受託。
受託債権元本 1,594億円。
S&P、R&Iの格付けを取得した優先受益証券76億円を、地銀・信金・生損保等6先に平均15億円強で販売済み。
オールジャパン案件。

<証券化型信託第5号>
リーマン・ブラザーズグループとの共同で、平成16年3月に受託。
受託債権元本 1,655億円。
S&P、Moody’sの格付けを取得した優先受益証券148億円を、地銀・信金・生損保・事業法人等27先に販売済み。

<証券化型信託第6号>
リーマン・ブラザーズグループとの共同で、平成17年3月に受託。
受託債権元本 811億円。
S&P、Moody’sの格付けを取得した優先受益証券161億円を、地銀・信金・生損保・事業法人等25先に販売済み。
以上