対外発表 The Resolution and Collection Corporation
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調整機能発揮による私的再生の具体的事例について

1. 対象会社の概要
会 社 名 株式会社ジョイ
代 表 者 阿部 恵 (本年1月1日就任)
所 在 地 山形県東根市神町中央2−2−6
事 業 内 容 「ホームセンター」「スーパーセンター」経営
資 本 金 211,100千円
売 上 約203億円(16/2期)
従 業 員 数 617名(臨時雇用者含む)
主要取引金融機関 山形しあわせ銀行

2. 経緯
 株式会社ジョイは、山形県を中心にホームセンター(HC)・スーパーセンター(SUC)等24店舗を経営し、同業態では山形県下でトップシェアを有する地域密着型企業。前社長のワンマン経営の下、急激な店舗展開・業態変更(HC→SUC)を図ったことから、業績の悪化が顕在化していた。
 こうした状況から、主要取引銀行である山形しあわせ銀行が同社の過剰債務の解消並びに経営戦略の抜本的な見直しによる事業再生を図るにあたり、RCCは、再建計画の検証・金融債権者間の調整等の協力が求められたものである。
 本年1月14日、全金融債権者の合意を得、同社は再建計画を発表した。

3. 再建計画の骨子
(1) 事業の再構築による収益体制への転換
不採算店舗の閉鎖(7か店)、SUCからHCへの本業回帰
経営管理・商品管理システムの整備による管理面強化
(2) 金融支援
メイン行による債権放棄20億円、DES3億円の実施
メイン行以外の金融債権者の返済条件の変更
産業活力再生特別処置法の申請
(3) 経営責任・株主責任の明確化
社長交代(山形しあわせ銀行出身の阿部氏が就任)
前社長所有の株式はすべて無償譲渡

4. RCCの果たした役割
 RCCは、監査法人や経営コンサルタントの協力により作成された再建計画を中立・公正な立場から検証、同社の当地における存在意義・計画の実現可能性等を審査し、「RCC企業再生スキーム」に規定する諸条件に合致するものと認定したもの。16年10月20日、第1回債権者説明会を開催後、全金融債権者に対する個別説明を行い、内容調整を経て、全金融債権者の同意を得たものである。


以 上