対外発表 The Resolution and Collection Corporation
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不動産事業再編ファンドスキームについて

平成16年5月31日
株式会社整理回収機構

 RCCでは、信託機能を活用したファンドにより、これまで各種の事業再生に積極的に取り組んでまいりましたが、今般その一環として不動産事業を対象とした新たなファンドスキームを、みずほ銀行グループとの間で開発致しましたので、ご報告します。

1 スキームの概要【別紙参照】
本ファンドスキームは、不動産を集中して大きなボリュームの不動産事業に再編し、不動産物件のリニューアルを図るとともに、債務者の債務整理を一括して行うものです。
RCCは、金融機関、投資家(主に不動産会社)と協働して下記の機能を果たすことが、期待されています。

1) 調整機能
金融機関が、本スキームに適格な対象企業(個人)を選定し、RCCとの間で業務委託契約を締結する。
RCCは、対象企業(個人)及び債権者間の利害関係を調整し、第三者の立場で再編計画等を検証し、関係者間の合意を取り付ける。

2) 債権買取機能
RCCは、金融機関との間で入札管理委託契約を締結し、金融機関が保有する債権につき競争入札を行い落札者を決定する。
RCCは、落札者との間で金銭信託以外の金銭の信託(金外信託)契約を締結し金融機関保有の貸付債権の買取資金を受託し、ファンドを組成する。
RCCは、金融機関との間で債権売買契約を締結し、上記ファンドの資金で当該債権を買取し、関係者間で合意した計画に従い債権放棄等の必要な措置を実施する。

2 スキームの意義
不動産の集中と事業の再編を行うこと
債務者の債務整理を実行すること
RCCが公正・中立の立場で関与することによって、計画の客観性が確保され、関係人相互の利害調整が行いやすいこと
金融機関にとって開示すべき不良債権のうち依然として高い割合を占める不動産事業向け債権を集中的に処理するスキームであること