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RCC証券化型信託第5号の実施計画について

平成16年2月25日
株式会社 整理回収機構
代表取締役社長 鬼追 明夫

 今般、証券化型信託第5号(RCCトラストX)の実施計画が固まりましたのでお知らせ致します。


1. スキームの概要《別紙A》
<スキームの主旨>

 民間資金を活用して、金融機関等の不良債権処理の促進、整理回収機構の保有債権の流動化、ならびに不良債権市場の拡大を図るもの。
<対象債権>

(1) 「RCC保有資産の流動化・証券化についての基本的な考え方」に基づき、RCCの保有債権について、複数の投資家で入札を実施し、落札した投資家≪リーマン・ブラザーズグループ≫がアレンジしたSPCに債権を売却する。
(2) 加えて、金融機関等の保有する債権をSPCで買取ることで、金融機関等の不良債権処理促進を図る。
<証券化>

(3) RCCは、SPCが買取った債権を証券化することを目的として信託受託≪三菱信託と共同受託≫し、優先部分と劣後部分に分割する。
(4) 優先部分は、投資家が購入し易いように複数の外部格付け≪S&P、Moody's等≫を取得したうえで、幅広い投資家層に販売する。
(5) 劣後部分は、リーマン・ブラザーズグループが保有するが、RCCも一部保有することで投資家層の拡大を図る。
<回収>

(6) 債権の回収については、リーマン・ブラザーズグループ系列のサービサー≪キャピタル・サーヴィシング債権回収≫に委託した上で、主としてRCCのサービサー部門が行うことで回収の信頼性を確保する。

2. RCCトラストXの概要・今後の予定

債権元本計 約1,700億円、時価計 約180億円
信託受託 3月中旬
受益権販売 5月下旬

3. RCC証券化の特徴

本件は、RCCトラストシリーズにおいて時価ベースでは最大額。
我が国の不良債権証券化実績においてはRCCが最多の発行件数。(非公表含め過去15件中RCC6件)金融機関等投資家のべ47先。
RCCトラストシリーズの発行条件・償還実績等はブル―ムバーグ端末にて月内にも開示される予定。

(ご参考)RCC既往証券化型信託の実績《別紙B》

<証券化型信託第1号>

ゴールドマン・サックスグループ、三菱信託銀行との共同で、平成14年1月に受託。

受託債権元本 1,074億円。

S&Pの格付けを取得した優先受益証券96億円を、地銀・信金・損保等6先に平均10億円強で販売済み。
<証券化型信託第2号>

モルガン・スタンレーグループとの共同で、平成14年10月に受託。

受託債権元本 3,433億円。

S&P、Moody'sの格付けを取得した優先受益証券95億円を、地銀・信金・損保等7先に平均10億円強で販売済み。
<証券化型信託第3号>

リーマン・ブラザーズグループとの共同で、平成15年6月に受託。

受託債権元本 1,641億円。

S&P、Moody's、Fitchの格付けを取得した優先受益証券100億円を、地銀・信金・生保・事業法人等16先に平均6億円強で販売済み。
<証券化型信託第4号>

オリックスグループ、野村證券との共同で、平成15年6月に受託。

受託債権元本 1,594億円。

S&P、R&Iの格付けを取得した優先受益証券91億円を、地銀・信金・生損保等6先に平均15億円強で販売済み。

オールジャパン案件。


以 上