対外発表 The Resolution and Collection Corporation
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RCCの機能を活用した企業再生案件への取組みについて

平成15年 9月30日
株式会社 整理回収機構
代表取締役社長 鬼追 明夫

1. 企業再編ファンド新スキーム

1) 第1号案件の実施(新スキーム概要については平成15年5月1日公表済み)
今般、企業再編ファンド新スキームを適用した第1号案件をとりまとめた。

第1号案件のスキーム概要【別紙A
(1)・(2) メイン金融機関の保有する再生可能性のある貸出債権について、RCCがその再生計画を検証し、債権者である金融機関の合意を取り付ける。
(3) 複数の投資家を選定して、当該債権買取価格についての入札を実施。
(4)・(5) 落札した投資家(オリックス)から受託した資金(金外信託)で債権を買取って、RCCが再生計画を実行・管理する。
(6) 再生可能性が高まった企業に対して、各金融機関がリファイナンス(新規貸出)を行う。
(7) また、必要に応じて、政府系金融機関からのセーフティネット貸出や信用保証協会のセーフティネット保証等を活用。

2) 企業再編ファンド新スキーム契約進捗状況
9月末現在11行(含む地銀4行)と業務委託契約締結済み。
現在主要行に加え、今年3月に金融庁から公表された、「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」に即応すべく、各地域金融機関等との間で、具体的案件の検討を実施中。


2. 信託機能を活用した各種スキームの実績【別紙B

 平成14年1月の初受託以降の実績は15年上期に以下4案件(【別紙B】※印)の受託を含めて、債権元本累計で約1兆4,000億円、利用金融機関数のべ約80先となった。今後共、新たなスキームの開発等も含め、活用の拡大を図る。

1) 再生型
企業再編ファンド型(金外信託)新スキーム第1号 :債権元本約60億円
<略称:企業再編ファンド新スキーム第1号>

2) 証券化型
証券化型信託(RCCトラストシリーズ)第3号、第4号 :債権元本約3,200億円
<平成15年6月27日、7月31日公表済み>

オフバランス化型(金外信託追加受託) :債権元本約80億円
金融機関等の保有する不良債権を、RCCが投資家から受託した金外信託で順次買取ったもの。
今後、買取り残高が一定額まで積みあがった段階で、証券化を予定。

3) 再生・証券化型
企業再生サポート証券化型(金外信託)第2号 :債権元本約300億円
金融機関の保有する再生の可能性のある債権を、オフバランス化を目的としてRCCが金外信託で買取り、その再生可能性を追求することで回収の極大化を図るもの。買取り資金については、SPCを経由して受益権を投資家等に販売。優先部分は、受益権をバックとした社債に外部格付けを取得して投資家層に販売した。


以 上