対外発表 The Resolution and Collection Corporation
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平成14年度上期RCC証券化型信託の実施計画について

平成14年7月26日
株式会社 整理回収機構
代表取締役社長 鬼追 明夫

 今般、株式会社整理回収機構(RCC)では、本年1月に続いて、平成14年度上期証券化型信託の実施を下記の通り計画していますのでお知らせ致します。


1. スキームの概要
(1) 金融機関等の保有する不良債権等を最終処理(オフバランス化)するために、SPCを通じて、RCCに信託譲渡する。

(2) 受託した不良債権は、投資家が購入し易いように外部格付けを取得したうえで証券化し、幅広い投資家向けに販売する。

(3) 不良債権は、主としてRCCのサービサーが回収にあたる。

(4) 本件のパートナーは、三菱信託銀行(共同受託)および、モルガン・スタンレー(劣後投資、証券の販売等)。

(5) 不良債権等の買取は上期中、販売は10月以降を予定。


2. 本件信託の意義
(1) 政府方針に則り、金融機関等の不良債権のオフバランス化促進、ならびに不良債権の証券化市場の育成への寄与を図るもの。

(2) 金融機関等に対して、金融再生法53条による買取対象外の債権(系列ノンバンクの保有する債権、共同債権買取機構持込済み債権、政府系金融機関・生損保等の保有する債権等)を中心に幅広く募集し、これにRCCおよびパートナーが金融機関等から購入した不良債権等を加えて証券化する。また、再生可能な案件についても検討する。

(3) RCCに新たに付与された信託機能と既往の回収ノウハウに、パートナーの協力を得ることで、投資家等の民間のマーケット資金を活用したスキームであり、定期的に証券化商品を発行して幅広い投資家層に販売することによって、今後の不良債権証券化市場の拡大を図るもの。
以上
RCC証券化型信託スキーム図